デリケートゾーンの脱毛は必要?衛生面や将来の介護を考えたメリット・デメリットとは

デリケートゾーンの脱毛にはどんなメリットがあるのでしょうか?「衛生的に良いと聞くけれど本当?」「将来の介護に備えて考えた方がいい?」そんな疑問に、婦人科医による医学的な視点からやさしく解説します。乾燥リスクやケアのしやすさ、VIO脱毛の選択肢など、40〜60代の女性が知っておきたい大切なポイントをわかりやすくまとめました。フェムケアを考える第一歩として、ぜひご一読ください。
デリケートゾーンの脱毛にはどんなメリットがあるのでしょうか?「衛生的に良いと聞くけれど本当?」「将来の介護に備えて考えた方がいい?」そんな疑問に、婦人科医による医学的な視点からやさしく解説します。乾燥リスクやケアのしやすさ、VIO脱毛の選択肢など、40〜60代の女性が知っておきたい大切なポイントをわかりやすくまとめました。フェムケアを考える第一歩として、ぜひご一読ください。
目次
「デリケートゾーンの脱毛って、本当に必要なの?」「衛生的に良いって聞くけれど、実際どうなの?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?最近では、フェムケアの一環としてデリケートゾーンの脱毛を検討される女性が増えています。
fuwariでは、2025年3月の国際女性デーを記念して、婦人科医の白岩和香苗医師をお招きし、オンラインウェビナーを開催しました。
その中で、ご愛用者様から寄せられたリクエストのひとつが「デリケートゾーンの脱毛するメリットは何ですか」「デリケートゾーンは脱毛した方が衛生的に良いとも聞きますが本当でしょうか」というもの。
こうしたご質問に対し、白岩医師からは「時代背景やライフステージによって考え方が変わる」という視点や、「完全な無毛状態にすることによる乾燥のリスク」「将来的な介護を見据えたケアの選択肢」など、さまざまな観点から丁寧な回答がありました。
この記事では、そのウェビナーでのやり取りをもとに、医学的な視点からデリケートゾーンの脱毛についてわかりやすくお伝えします。
🎥 ウェビナーでの詳しい内容は、こちらの動画でご覧いただけます
デリケートゾーンの脱毛については、時代の変化とともに考え方も変わってきています。かつては脱毛そのものが選択肢になかった時代もありましたが、今は自分で選べる時代。脱毛する・しないは個人の自由であり、どれが正解というものではありません。
医師の外来でも、「ある程度の脱毛はしてもいいのでは」という意見が見られます。ただし、「ツルツルに全部脱毛する方」から「うっすら残している方」まで様々で、好みは人それぞれ。無理に脱毛する必要はありませんが、自分が快適に過ごせるかどうかが大切です。
最近主流となっているのは、レーザー脱毛。毛根にアプローチすることで、再び毛が生えてこないようにする方法ですが、皮膚への影響もゼロではありません。
特に「完全にツルツル」にした場合、乾燥しやすいという印象を持つ医師も。デリケートゾーンはもともと皮膚が薄く、乾燥に弱い部位。保湿ケアを怠ると、かえって不快感が増してしまうこともあるため、脱毛後のスキンケアは丁寧に行いたいですね。
「脱毛すると衛生的に良い」とよく言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。
確かに、デリケートゾーンに毛が残っている場合、排泄後に分泌物などが毛に残る可能性があります。必ずしも不衛生とは限りませんが、まったく脱毛していない場合と比べると、脱毛している方が清潔を保ちやすいという面はあります。
ただし、これはあくまで一つの要素。食生活や日々のケア習慣など、他の要因も衛生状態には影響します。脱毛=絶対に衛生的というわけではありませんが、清潔さを保ちたいという理由で選ぶ方も多いのは事実です。
もうひとつ、デリケートゾーンの脱毛が注目される理由に「将来の介護」があります。
実際、医師のもとには「将来介護される立場になったときのために脱毛しておきたい」と考える方も来院されるそうです。介護する側にとっても、毛がない方がケアしやすいという意見もあり、人生の後半を見据えた“備え”としての脱毛は、今や珍しいことではありません。
デリケートゾーンの脱毛には、衛生面のメリットや将来の介護を見越した利点があります。ただし、「必ずしも脱毛すべき」ということではありません。自分のライフスタイルや価値観、肌の状態に合わせて、納得できる選択をすることが大切です。
気になる方は、医療機関で専門家に相談したうえで検討されると安心です。フェムケアは、自分自身を大切にすることから始まります。焦らず、丁寧に、自分に合った方法を見つけていきましょう。