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濡れにくくなってきた?ドライバジャイナ(膣の乾燥)について

2024.04.16

年齢を重ねると、膣やデリケートゾーンの乾燥を感じる方が多くいます。膣やデリケートゾーンの乾燥は、肌トラブルを招くだけでなく、性交痛にもつながることも。そんな膣の乾燥を「ドライバジャイナ」といいます。このコラムでは、ドライバジャイナについてや、ケアの方法等についてお伝えします。

ドライバジャイナとは

英語で膣のことを、「Vagina(バジャイナ)」といいます。ドライバジャイナとは、直訳して「膣の乾燥」。40代くらいから女性ホルモンであるエストロゲンが減っていくことによって、ドライバジャイナに悩む人が多いとされていますが、20代や30代でも、生活習慣や、ストレスなどの影響でホルモンバランスが乱れると、膣の乾燥や性交痛として悩む方も多くいます。

更年期以上の女性においては、膣だけではなく、目や鼻、口、肌等すべてが乾燥してきて、総称して「ドライシンドローム」と呼ばれています。

もしかしたらドライバジャイナかも

膣が乾燥しているかも?とあまり意識したことがない方はわかりづらいかもしれませんが、乾燥するとはじめは「かゆみ」やセックス時の「性交痛」としてあらわれることが多いです。乾燥がひどくなると、普段からひりひりとした痛みや、排尿時に痛みが起こったり、セックスの時に裂傷がおこってしまうことも。

まずはセルフチェックをして、乾燥の前兆がないかを確認するようにしましょう。

  • チクチクとした痒みを感じる
  • カサツキやヒリヒリ感がある
  • 下着やトイレットペーパーがこすれると痛い
  • においが強くなった気がする
  • 排尿時に尿がしみる
  • 性交痛がある
  • 出血することがある

上記のほかにも、自分のデリケートゾーンを手鏡などでじっくりみて、普段から観察することもおすすめです。実は、「自分のデリケートゾーンをよく見たことがない」という方が多いのですが、デリケートゾーンも自分の大切な身体の一部。よく見て、変化に気づくことも大切なことです。

  • クリトリスが小さくなる
  • 膣口が白っぽくなる
  • 尿道が開いている
  • 小陰唇、大陰唇にハリがない、しぼんでいる
  • 全体的に赤くなっている

なぜ乾燥するの?膣周りの乾燥にとってのNG行為とは?

デリケートゾーンや膣周りの粘膜が乾燥するのは、加齢や生活習慣、また、ケア方法など様々な要因があります。

加齢による女性ホルモンの減少

年齢を重ねて、35歳ごろから急激に減少するといわれている女性ホルモンの「エストロゲン」。このエストロゲンには、膣粘膜を柔軟な状態に保って、性的に興奮したときなどに分泌液を増やす(濡れる状態をつくる)働きがあります。年齢とともにエストロゲンの分泌が減少すると、膣やデリケートゾーン周りの粘膜も乾燥して、薄くなり、かゆみや痛み、濡れにくくなることで性交痛が出たりします。

年齢を重ねることは避けては通れない道。すべての女性にとって、他人事ではないのがドライバジャイナです。

乾燥すると自浄作用が衰えるため、細菌に感染しやすくなり、膣炎になる場合もあるので、見過ごせない問題です。

生活習慣やストレスによるホルモンバランスの乱れ

20代~30代でも、毎日忙しく過ごして睡眠時間が減ってしまったり、エストロゲンや粘膜の健康を維持するための材料となる栄養素(タンパク質不足やビタミン・ミネラル不足)だったり、また、過労やストレスなどが原因で、ホルモンバランスが乱れてしまうことがあります。そんなときも、膣の粘膜がでづらくなり、乾燥・痒み・いたみを感じることがあります。

熱いお湯で洗うのはNG

デリケートゾーンを熱いお湯で洗うのは、乾燥の原因になります。膣が乾燥すると、自浄作用(自然ときれいになる力)が弱くなり、菌が繁殖しやすくなるため、清潔さを保つことは重要なのですが、洗うときは「ぬるま湯」で優しく洗うことがおすすめです。

ボディソープで洗うのもNG

デリケートゾーンは弱酸性。そして、通常の皮膚よりも薄く、まぶたよりもうすいデリケートな肌なので、腕や足など身体を洗うボディソープで、ごしごし洗うと、乾燥してしまいます。また、デリケートゾーンは弱酸性からアルカリ性に向かうと、菌も増殖しやすくなります。デリケートゾーンを清潔にしたいときは、デリケートゾーン用の弱酸性のソープで洗いましょう。

毎回ビデで洗うのは避けるか、アフターケアを

熱すぎるお湯でなくても、トイレに行くたびにビデでデリケートゾーンを毎回洗うなどしていると、デリケートゾーンは水分・油分も失って、乾燥していきます。また、洗うことで酸性を保てなくなり、きれいにしているつもりでも、デリケートゾーンが乾燥して、弱酸性から中性に傾いてしまっては、菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。洗いすぎには注意。洗った後は、オイルなどで保湿するようにしましょう。

紙ナプキンやおりものシートは布に

紙ナプキンやおりものシートは、「吸水性」を推しているところも多くありますが、その通り「吸水」して水分を奪ってしまうので、乾燥につながってしまいます。また、肌が弱い方や、アトピー気質の方は、紙に使っている漂白剤や石油由来の成分で、肌トラブルになってしまうことも。
ナプキンやおりものシートは、できれば「布(コットン・綿)」などで、おりものや経血は吸収して、取り換えることもできる一方で、お肌の水分を吸いすぎず、汗などは適度に蒸発させてくれるような通気性の良いものがおすすめです。

ドライバジャイナの対処法

最近濡れにくくなって性交痛がある・・・
デリケートゾーンがムズムズ、ヒリヒリする・・・

といった、デリケートゾーンが乾燥するドライバジャイナかも?とおもったら、日々のケアで改善することもありますので、ぜひ普段から気を付けてみてください。

デリケートゾーンオイルで保湿

まずおすすめしたいのは、デリケートゾーン・膣の直接的な保湿です。
デリケートゾーンはもともと湿度も高い場所なので、清潔な肌に、シンプルな植物オイルで油分で蓋をしてあげるのがおすすめです。デリケートゾーンの製品なので、できるだけ余計な成分や、刺激となる成分を避けていきたいと思うと、シンプルな植物油が一番安心です。

fuwariでは、古くからインド医学のアーユルヴェーダでも、身体を温めたりいやしたりするヒーリングオイルとして使われている「セサミオイル(ごま油)」に、ヘンプ草から採れるCBDや、月見草油等、100%天然植物油を使ったシンプル処方にしています。

デリケートゾーン周辺は、優しく温めるように塗ります。塗るだけでも保湿効果があります。

デリケートゾーンは弱酸性に

デリケートゾーンや、膣内は弱酸性に保たれています。酸性の中では、菌などが繁殖しづらく、弱酸性に保つことで自浄作用をキープし、清潔さを保っているのです。一般的な固形石鹸や、ボディソープは、アルカリ性で強い洗浄力を持っています。なので、デリケートゾーンは通常のソープで洗ってしまうと、弱酸性を保てなくなり、中性~アルカリ性に傾いてしまいます。また、洗浄力が高いため、必要以上の油分や健やかな肌を保つための菌まで洗い流してしまい、さらに乾燥させてしまうことも。

また、通常のソープだとデリケートゾーンは刺激(しみる・痛い)などがあることもあるので、デリケートゾーンを洗うときは、弱酸性で、刺激のある成分の入っていない、デリケートゾーン専用のソープを使うようにしましょう。

潤い続けるための膣マッサージ

40代以降、発症しやすくなるといわれるドライバジャイナですが、もちろん個人差があります。膣の血行が良いと、症状が出にくいとも言われています。膣の血行を良くするためには、膣の筋肉を動かすこと(膣トレ)や、パートナーとの定期的なセックスだけでなく、セルフマッサージでも膣周辺の血行は良くなるといわれています。

膣マッサージのやり方

オイルを使って、膣内までしっかりとほぐすように行います。清潔な指にオイルを塗り、膣内にゆびをいれて、優しくくるくると回すようにほぐしたり、ゆっくりと、内側から外側へじわーっと押したり引き延ばしたりしてみます。この時、指は奥まで挿入する必要はありません。指の第一関節くらいまででも大丈夫です。入浴時などに一日一回行うと、膣が刺激されて血行や良くなり、潤いがキープされることがあります。

ただし、膣の乾燥や萎縮が深刻な場合は、指を入れただけでも痛みを感じるかもしれません。無理のない範囲で優しくマッサージをしてください。

また、爪などで傷つけないように、ネイル等している人や、衛生的に気になる方は、ゴム製の医療用指サックなどをするのもおすすめです。

生活習慣を見直して、インナーケア

膣の潤いを保つために、生活習慣の見直しも重要なテーマです。睡眠時間の減少、食生活の乱れ、疲労、ストレスなどで、ホルモンの分泌などを指揮する自律神経が乱れると、ホルモンバランスも乱れ、粘膜(膣の潤い)が足りなくなったり、免疫力が落ちて、細菌に感染しやすくなります。

一日7-8時間の十分な睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動は、健康にとっては当たり前かもしれませんが、今一度見直してみるのもいいでしょう。食事では、特にホルモンの原料となる「タンパク質」が不足している女性が多いので、積極的にお肉・お魚・大豆などのたんぱく質をとるようにしましょう。

自律神経の味方:CBDとは?

睡眠・食事・運動を意識すること。それでもなかなか思うように生活習慣が改善しづらいこともあります。fuwariでも使っている「CBD」は、肌に塗るだけではなく、口から飲む(食べる)ことで、吸収され、全身に巡り、自律神経を整えてくれる効果が期待されています。

また、リラックス効果も高いため、睡眠が不足しがちの方は、夜寝る前のリラックスとしてCBDを摂取すると、睡眠の質を上げることができたり、イライラしやすい時に、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の分泌を促すことで、気持ちを静めてくれる効果があったりもします。

生活習慣の改善は、わかっているけどなかなか難しい!という方も、ぜひCBDは一助にしてみてください。

膣トレで血行促進

膣の血行を良くする方法として、マッサージだけではなく、「膣トレ」という方法もあります。膣をきゅっとしめたり、緩めたりする方法です。イメージがわかない方は、指を入れてみて、膣をぎゅっとしめたときに指が圧を感じるかどうか試してみてもいいと思います。おしっこを我慢するときのような、おしりの穴を締めるような、膣のあたりをおなかの方へきゅっと近づけるようなイメージで動かしてみます。

感覚がつかめれば、うまく動くはずですが、うまく動かない場合は、もしかしたら筋力が落ちているかも・・・!

ホルモン療法や、漢方での治療も

これまでご紹介したように、日々できるデイリーケアはありますが、更年期前後を迎える方で、症状がひどい場合は、婦人科の受診をお勧めします。かゆみやいたみなどちょっとしたことも恥ずかしいことではありませんので、婦人科の先生と相談しながら、減ってしまったホルモンを安定させるようなホルモン療法や、漢方での治療の選択肢も見えてくるはずです。

パートナーと一緒に工夫

性交痛がある場合は、パートナーに知ってもらうこと、相談することも大切です。痛みを我慢したり、痛くてセックスができなくなってしまうなど、お互いに我慢やもやもやがあると、大切なパートナーとの関係性もなんともいえない感じになってしまうこともあります。

潤滑材やオイルなど、保湿力のあるグッズを使ったり、愛撫だけにする方法もあります。大切な自分のカラダとパートナーとの関係だからこそ、理解してもらって、一緒に工夫していくことが重要です。

まとめ

年齢や、環境によって誰にとっても他人ごとではない「ドライバジャイナ」。
まずは日ごろから乾燥を防ぐこと。そして、乾燥を感じたら日々ケアすることで、潤いをキープすることができます。ぜひ日々自分の身体の一部であるデリケートゾーンをよく観察して、ケアしてあげましょう!デリケートゾーンの保湿には、fuwariシリーズが役に立ってくれたらうれしいです。