はじめに
「デリケートゾーンがヒリヒリしてつらい」「専用ソープや保湿をがんばっているのに、なかなか治らない…」。そんなお悩みをお持ちではありませんか?
Vaginal, urinary incontinence. Pain asian young woman hand holding crotch suffering from pain, itchy or scratch of vagina, genital itching from infection. Gynecological problems menstrual disorder
実はその不快感、肌だけでなく腸内環境 とも深くつながっていることをご存じでしょうか。
fuwariでは、2025年3月の国際女性デーを記念して、婦人科医の白岩和香苗医師をお招きし、オンラインウェビナーを開催しました。
その中で、ご愛用者様から寄せられたリクエストのひとつが「たまにデリケートゾーンがヒリヒリします。保湿や専用ソープなど気をつけていますが他にできることはありますか ?」 というもの。
今回は、デリケートゾーンの乾燥や痛みの原因と、今日からできるケア方法についてやさしく解説します。
🎥 ウェビナーでの詳しい内容は、こちらの動画でご覧いただけます
VIDEO
なぜデリケートゾーンがヒリヒリするの?
デリケートゾーンはとても繊細な部位。乾燥や摩擦、下着の刺激、ホルモンバランスの変化など、さまざまな理由で「ヒリヒリ」「かゆい」「痛い」といった不快感が出やすい場所です。
特に40代以降は、女性ホルモンの分泌が少しずつ減少し、粘膜のうるおいが不足しやすくなる傾向があります。同じ「ヒリヒリ感」でも、乾燥が強い方、炎症が起きている方、かゆみが中心の方など、感じ方は人それぞれ。症状を正しく把握し、自分に合ったケアを見つけることが大切です。
まずは石鹸や洗い方を見直してみましょう
デリケートゾーンの不快感が気になるとき、最初に試してほしいのが洗い方や使用する石鹸を変えること です。刺激の強いボディソープや石鹸は、必要なうるおいまで洗い流してしまい、乾燥やヒリヒリを悪化させることも。
専用の低刺激ソープや保湿ケア用品を選ぶだけでも症状が軽くなるケースは多い ので、まずは「優しく洗う」「保湿を丁寧にする」ことから始めてみてください。
実は腸内環境も深く関係しています
「腸とデリケートゾーンにどんな関係が?」と思われるかもしれません。実は腸と膣の環境は密接に影響し合っているといわれています。
特に便秘や腸内の炎症 は、肌や粘膜のバリア機能の低下につながりやすく、結果としてデリケートゾーンの不調が起きやすくなるのです。
たとえば近年話題の「グルテンフリー(小麦を控える食事)」や「乳製品を減らす食生活」は、腸の炎症をやわらげ、粘膜の健康を守るサポートになります。実際に、アレルギー体質やアトピーの方が食生活を見直すことで、肌トラブルが改善した例も多く報告されています。
腸内環境を整えると得られるメリット
腸の健康は、単にお腹の調子を整えるだけではありません。
デリケートゾーンの乾燥やかゆみを防ぐ
お肌全体の調子が整う
ホルモンバランスが安定しやすい
メンタルが安定し気持ちが前向きになる
腸は「第2の脳」とも呼ばれ、心と体を支える大切な臓器です。腸内環境を整えることで、女性のデリケートな悩みも穏やかになる可能性が高いのです。
今日からできる腸とデリケートゾーンのセルフケア
毎日の暮らしに少しずつ取り入れられるケアのポイントをまとめました。
食生活を見直す
小麦や乳製品を少し減らす
発酵食品(ヨーグルト、ぬか漬け、味噌など)を毎日取り入れる
食物繊維を意識して摂る(野菜、豆類、海藻など)
便秘対策をする
こまめな水分補給(1日1.5リットルを目安に)
朝食をきちんと食べる
適度な運動やストレッチを習慣にする
スキンケアをやさしく丁寧に
デリケートゾーン専用ソープを使う
洗うときはこすらず、泡でなでるように
入浴後は保湿を忘れずに
インナーケアで心も体も心地よく
デリケートゾーンのヒリヒリ感は、外側のケアだけでは完全に解消しにくい場合があります。そんなときこそ、腸から整えるインナーケア が大きな助けになるかもしれません。
毎日のちょっとした習慣が、将来の心地よさにつながります。もし症状が続いたり強い痛みがある場合は、専門の医師に相談することも大切です。無理せず、あなたのペースでケアを続けていきましょう。