更年期・更年期対策にCBD初めてみませんか?
リラックス効果などで話題のCBD(カンナビジオール)。若い人たちの「流行り」のイメージが強いかもしれませんが、実は、40代後半~60代の更年期世代にこそ使用するメリットがたくさんある成分です。今回のコラムでは、CBDが更年期のお悩みにどのように働きかけてくれる可能性があるか、効果や作用する仕組みについて解説していきます。
リラックス効果などで話題のCBD(カンナビジオール)。若い人たちの「流行り」のイメージが強いかもしれませんが、実は、40代後半~60代の更年期世代にこそ使用するメリットがたくさんある成分です。今回のコラムでは、CBDが更年期のお悩みにどのように働きかけてくれる可能性があるか、効果や作用する仕組みについて解説していきます。
目次
CBDはCannnabidiol(カンナビジオール)の略で、ヘンプ草から抽出される薬理成分の1種です。
植物が太陽の紫外線や、虫、乾燥から身を護るために作る様々な成分のうちの一つで、ヘンプ(麻科の植物)にしか含まれない成分です。
抗酸化作用が強く、身体の細胞に本来備わっている身体調節機能に働きかけることから、その健康・美容効果が非常に注目されている成分です。
女性ホルモンであるエストロゲンは、20代後半~30歳でピークを迎え、35歳ごろから急激に減り始めます。この影響で、更年期の前ではありますが、生理不順や、のぼせやほてり、イライラ等、更年期症状に似た症状が現れることがあります。これをプレ更年期といいます。
「30代で更年期!?まさか!!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、35歳になったら、「もしかして更年期かも?」を疑ってもいいのです。
更年期とは、閉経(平均50歳)の5年前から、5年後までの【約10年間】の期間のこと。女性ホルモンのエストロゲンの分泌が、急激に減少していくことから、心身に様々な不調が現れる方もいます。
閉経から5年たち、更年期を抜けると、いわゆる老年期になります。更年期ではホルモンが急激に減ることで様々な身体の変化や不調がありますが、更年期の後は、ホルモンは全体的に分泌量が減った状態で安定し、加齢とともに枯渇していきます。大きな体の変化ではないので更年期症状は治まりますが、、皮膚や髪の乾燥や、骨の弱り、視覚や聴覚、嗅覚などが弱ってくるなどの変化が表れ始めます。
更年期は誰でも訪れるものですが、更年期にホルモンが減ったことによっておこる「更年期症状」や、仕事や家庭など日常生活に支障をきたすほどの重い症状がでる「更年期障害」は、必ずしも誰にでも現れるわけではありません。
また、中には更年期が30代で早めに来る人の例があったり、60代で遅めに来る人の例もあるなど、いつ来るか、どのような種類の更年期症状が出るか、どのくらいの強さで出るのかは、人によって個人差があります。
更年期症状・更年期障害がどのくらい強い症状になるかは、身体やホルモンにも個人差があるだけでなく、身体の要因以外にも、「性格的な特徴」や「環境的な要因」「生活習慣」などが絡んでくるといわれています。
特に、下記のような人は、更年期症状が出やすくなってしまうとされているようです。
更年期付近で現れる症状としては、精神的なものや、血管・運動にかかわるもの、皮膚、消化器、泌尿器・生殖器にかかわるものなど多岐にわたります。
主には、下記のようなものがあります。
fuwariでは、膣の乾燥対策や更年期症状の対策を日本美膣協会の美﨑唯代表にお伺いしましたので、気になる方はぜひご覧ください。
女性ホルモンのエストロゲンの働きには、血管をしなやかに保つ働きや、内臓脂肪の分解をたすける働きがあるため、女性ホルモンの分泌が減ってくると、「動脈硬化」「肥満」「糖尿病」「高血圧」などの生活習慣病のリスクも上昇するといわれています。
また、エストロゲンの急減によって、骨代謝のバランスが崩れ、閉経後は1年に2%ずつ骨量が減り、骨粗しょう症のリスクも上がってきます。骨粗しょう症になると、骨が折れやすくなってしまいます。背中が曲がったり、身長が縮むなどの症状が出てくるので、気になる症状がではじめたら医療機関を受診しましょう。
ここまで解説してきた様々な更年期症状や、更年期付近の症状に対して、CBDがとても役立つ可能性があることが、最近の研究で次々と明らかになっています。
このコラムでは、現在研究成果が注目されている「更年期とCBD」に関する研究を紹介します。
ホルモンの分泌が減ってくることで、ホルモンを作り出す身体と、指令を出す脳が混乱すると、全身の調節機能をつかさどる自律神経が乱れやすくなります。
自律神経は、朝気持ちよく目覚めて、夜ぐっすりと寝る、といった生活リズムに合わせてホルモンや内分泌を出したり、食べ物を食べたら消化酵素をだす、悪いウイルスなどが入ってきたら戦う!といったことまで、私たちが意識しない体の動きの指揮を執ってくれる機能です。CBDは、この自律神経を整える効果があることが分かっています。CBDが自律神経整え、全身に働きかけることで、様々な不調が整っていくことが期待されています。
また、自律神経が乱れることによって強い更年期症状が出やすいこともありますので、更年期前のケア・更年期対策として、CBDで身体を整えておくことも助けになるかもしれません。
2009年に海外で行われた研究では、カンナビノイド受容体の1つであるCB1受容体が、骨組織の吸収と生成を調節することにより骨を保護する作用があると報告しました。
さらに、2015年の研究ではCBDが骨折の治療にも役立つ可能性があることを発見しました。こちらはラット(ねずみ)での研究ですが、CBDを投与したラットは骨折の治癒が早く、再度同じ部位で骨折する可能性も低くなったことが報告されています。
参考論文:
・Cannabidiol, a Major Non‐Psychotropic Cannabis Constituent Enhances Fracture Healing and Stimulates Lysyl Hydroxylase Activity in Osteoblasts
・Cannabinoid Receptor Type 1 Protects against Age- Related Osteoporosis by Regulating Osteoblast and Adipocyte Differentiation in Marrow Stromal Cells
CBDは、血圧に問題のない健康な人が摂取した場合、血圧と動脈硬化を下げることが明らかになっています。それと合わせて、未治療の高血圧の人においての研究でも、血圧を下げ、動脈硬化を抑制することが分かってきています。
参考論文
・A single dose of cannabidiol reduces blood pressure in healthy volunteers in a randomized crossover study
・The Influence of Oral Cannabidiol on 24-h Ambulatory Blood Pressure and Arterial Stiffness in Untreated Hypertension: A Double-Blind, Placebo-Controlled, Cross-Over Pilot Study
CBDを摂取すると、「幸せホルモン」として有名な、セロトニンの分泌に働きかけることが分かっています。セロトニンは、不安な気持ちや、イライラ、落ち込む気持ちを和らげてくれる働きがあります。適度な運動などでも分泌されますが、CBDをとることで分泌が促進されるため、リラックス感をもたらし、イライラや落ち込みに対して効果があるといわれています。
ホルモンバランスが崩れると、肌が乾燥したり、ニキビができやすくなったりします。肌の乾燥は、かゆみや赤みなどの炎症につながることも。CBDは、肌に塗ることで保湿効果があることが分かっています。2021年に海外で行われた研究では、CBDを肌に塗ることで1.3倍もの保湿効果があったという報告も!
また、CBDは抗菌効果も高いため、ニキビを抑制するように働くこともわかっています。
参考
・Cannabidiol Application Increases Cutaneous Aquaporin-3 and Exerts a Skin Moisturizing Effect
・In vitro acne disease model from inertial focusing effect for studying the interactions between sebocyte glands and macrophages
・Cannabidiol Inhibits Inflammation Induced by Cutibacterium acnes-Derived Extracellular Vesicles via Activation of CB2 Receptor in Keratinocytes
CBDは、幸せホルモンと呼ばれ、不安感を緩和してくれる働きを持つ「セロトニン」や、ストレスを緩和してくれる「GABA」というホルモンに働きかけること、また、全身の調節機能をつかさどる「ECS(エンドカンナビノイドシステム)」に、働きかけることなどから、睡眠の質の改善につながることが期待されています。
また、2022年に日本で行われたCBDを使うユーザーのアンケート調査では、93.5%の人が、「不眠の各種症状や悩みが改善された」と回答した調査もありました。
CBDオイルは、不眠や睡眠の悩みを緩和するのか?ユーザー調査結果発表。
CBDには、痛みの神経に働きかける、炎症を抑える、あるいは血行を促進するなど、様々なアプローチで痛みを抑える効果があることが多くの研究で確認されています。
更年期症状の代表的な症状である肩こりに対しても、CBDは助けになる可能性があります。
いかがでしょうか?更年期の特徴的な症状と、その原因を考えれば考えるほど、CBDは更年期前後の方にこそ試してみていただきたい成分です。更年期を迎えている方、また、これから更年期を迎える方の更年期対策としてぜひお試ししてみていただきたいです。
CBDは飲んだり食べたりするタイプや、皮膚に塗るタイプ、また、たばこのように口から吸って摂取するタイプ等、様々な摂取方法があります。摂取方法によって、効き方が変わることもポイントです。ご自身の悩みや使いやすさによって、自分に合ったCBD製品を見つけることも大切です。
別の機会に、CBDの摂取方法や、摂取方法別の効き方や特徴についてもコラムにまとめたいと思います。