髪や肌のパサつきが気になる方へ——タンパク質と血糖値ケアで変わる日常

目次
「最近、髪がパサつく」「肌がカサカサして元気がない」——そんな変化を感じることはありませんか。
更年期や年齢を重ねる中での体調の変化は、女性にとって自然なことですが、ちょっとした食習慣の見直しで改善できることも多くあります。今回は、美容と健康の両方に大きく関わる「タンパク質」と「血糖値ケア」についてお伝えします。
fuwariでは、2025年3月の国際女性デーを記念して、婦人科医の白岩和香苗医師をお招きし、オンラインウェビナーを開催しました。
その中で、ご愛用者様から寄せられたリクエストのひとつが「肌や髪がパサパサする方におすすめの栄養素はありますか?」というもの。
この記事では、そのウェビナーでのやり取りをもとに、パサつきの予防策を医学的な視点からわかりやすくお伝えします。
🎥ウェビナーでの詳しい内容は、こちらの動画でご覧いただけます
タンパク質は、筋肉や髪、肌、ホルモンなど、私たちの体を作るための重要な材料です。ビタミンやミネラルも大切ですが、それらを体内でうまく運んだり働かせたりするためにも、土台となるタンパク質が欠かせません。
摂取したタンパク質は、消化の過程でアミノ酸に分解され、全身で使われます。お肉や魚、大豆製品(豆腐など)に多く含まれており、日々の食事で意識して取り入れることが大切です。
同じお弁当を食べても、最初に口にする食材によって、体に吸収される栄養素の量は変わるといわれています。特にタンパク質を意識的に先に食べることで、吸収効率が高まり、さらに血糖値の急上昇も防ぐことができます。
例えば、唐揚げ弁当や生姜焼き弁当を食べるとき、ついご飯から手をつけたくなるかもしれませんが、まずはお肉やお魚から食べ始めるのがおすすめです。
血糖値は、食後に急上昇するとインスリンが大量に分泌され、その後急降下します。この「血糖値の乱高下」が、食後の眠気やイライラ、時にはパニックのような症状の原因になることもあります。
また、血糖値の乱高下が続くと、頭皮や肌への血流が滞りやすくなり、髪や肌に必要な栄養が届きにくくなることがあります。こうした状態が長く続くと、パサつきや乾燥の原因になることもあるため、美容の面でも血糖値を穏やかに保つことは大切です。
特に、「昼前や夕方になると無性にチョコレートが食べたくなる」という方は要注意。これは低血糖状態のサインかもしれません。血糖値の変動が激しい人は、甘いものへの強い欲求が出やすくなる傾向があります。
血糖値を安定させるには、空腹になる前に小さな間食を取るのも効果的です。おすすめは、
これらは血糖値の上昇が穏やかで、腹持ちも良い食品です。ついチョコレートや洋菓子に手が伸びてしまう方は、こうした間食に置き換えることで、体も心も安定しやすくなります。
髪や肌のパサつき、そして日中の疲れやすさは、タンパク質不足や血糖値の乱高下が原因の一つかもしれません。
日々の食事でタンパク質をしっかり摂り、食べる順番や間食の工夫で血糖値を穏やかに保つことは、美容にも健康にもつながります。
小さな習慣の積み重ねが、未来の自分の体と心を支えます。今日の一食から、ぜひ意識してみてください。