【婦人科医に聞く】フェムケアは何歳まで続けるべき?年齢にとらわれない一生のケア習慣

2025.06.26

フェムケアは何歳まで続けるべき?更年期を迎える40代・50代女性の多くが感じる、デリケートゾーンの乾燥・におい・黒ずみといったお悩み。本記事では、婦人科医の見解をもとに「フェムケアに年齢制限はない」ことをわかりやすく解説。弱酸性ソープの選び方や、年齢ごとのケアのポイント、更年期前後に起こりやすい体の変化についても丁寧に紹介しています。自分のからだにやさしく向き合い、一生続けられるフェムケア習慣を見つけたい方に役立つ内容です。

年齢を重ねたらフェムケアはやめていい?そんな疑問に専門家が回答

「フェムケアって何歳まで続けるもの?」「年齢的にそろそろやめてもいいのでは?」──40代、50代と年齢を重ねる中で、ふとそんな疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

fuwariでは、2025年3月の国際女性デーを記念して、婦人科医の白岩和香苗医師をお招きし、オンラインウェビナーを開催しました。

その中で、ご愛用者様から寄せられた質問のひとつが「フェムケアは何歳までするものでしょうか一生すべきものでしょうか?何から始めたらいいですか?」というもの。

このコラムでは、そんなお悩みに対して、専門家の意見をもとに医学的に正しい情報をやさしくお届けします。

🎥 ウェビナーでの詳しい内容は、こちらの動画でご覧いただけます

年齢に制限はある?フェムケアは一生の習慣に

「フェムケアに年齢制限はありません」

実際に70代でも元気でフェムケアを続けている女性は少なくなく、「若いから必要ない」「年を取ったらもう遅い」といった考え方には根拠がないのだそうです。

フェムケアとは、デリケートゾーンの清潔や保湿、においや黒ずみなどへの対策を含む幅広いケアのこと。一生涯を通じて、その人の体調や生活環境に応じて行っていくことが理想です。

フェムケアの始め方:まずは石けんの見直しから

「何から始めたらいいですか?」という質問に対し、白岩先生は「お風呂のときの石けんの見直しが第一歩」とアドバイス。

市販のボディソープや石けんの中には、洗浄力が強すぎるものもあります。特にデリケートゾーンの皮膚は薄くて敏感なので、刺激の少ない弱酸性のソープがおすすめです。

これは年齢に関係なく、若いうちから取り入れることで、将来的なトラブルを防ぐことにもつながります。

更年期とデリケートゾーンの変化:乾燥・黒ずみ・におい

「乾燥・黒ずみ・におい」──デリケートゾーンの悩みとして多く挙げられるこれらの症状は、更年期前後に特に強く現れることがあります。

その背景には、女性ホルモンの減少が大きく関係しています。年齢を重ねるにつれて、ホルモンバランスが変化し、皮膚の乾燥や弾力低下が起こりやすくなるのです。

腸内環境との関係も指摘されており、身体全体のバランスを整えることが、フェムケアにも良い影響を与えるとされています。

続けることが大切。無理のないケア習慣を

「高齢になると、症状を感じなくなってケア自体をやめてしまう方も多い」と先生は話します。しかし、これは必ずしも良いことではありません。

我慢や遠慮が美徳とされてきた世代だからこそ、「気になるけど相談しづらい」「誰にも言えない」と感じてしまうこともあるかもしれません。

ですが、保湿や適切な洗浄といった基本的なケアは、何歳になっても無理なく続けられるもの。面倒に感じない範囲で、できることから続けていくことが、健やかな日常につながります。

まとめ:フェムケアは自分を大切にする習慣

フェムケアは「いつまで続けるべきか」ではなく、「自分の体とどう付き合っていくか」という視点で考えることが大切です。

春の新緑の中ランニングを楽しむスポーツウェアをきたシニア女性

年齢にとらわれず、体の変化を受け入れ、必要なケアをその都度取り入れていく。それが、女性として自分らしく生きるための一歩です。

これからも、無理なく、心地よく続けられるケア習慣を一緒に考えていきましょう。